投稿日:2022.03.19 最終更新日:2024.10.07
セルフポートレート vol.3・・・明日 20日(日)・21日(月)は定休日につきお休みさせていただきます (町田市の外壁と屋根のことなら ぺんき屋美装)
1981年の昭和56年頃のセルフポートレート続きです
前回の内容はこちらからどうぞ セルフポートレートvol.2
今日は、当時の塗装工事の様子を少し紹介します
今では、経験のない方でもホームセンターに行けば塗装に関する物のほとんどが手に入れます
昭和57年ごろの私は塗装職人の見習いで世界が狭かったですから、他社の情報が無く世の塗装業界がどうだったのか分からない部分もあり五本木塗装店だけだったのかもしれませんが、塗装で肝心な『養生』など塗装には欠かせない消耗品の品揃えが最悪でした。
今では養生と言えばマスカ―が代表的に使われていますが、このマスカ―というのは布テープにビニールがついていてテープを貼るとビニールも一緒に貼れるという便利な品物です。
そのビニールを伸ばして必要な個所を布テープで止めるというが養生の基本です
私の見習い時代はと言うと、新聞紙や養生テープは和紙テープ、そしてマスカ―と言えば、和紙に和紙のテープが付いた物でした。
これは後に知りましたが、車の塗装に使われていた養生用品だったようです
車両塗装では今でも使われているのかな?
そして、テープも布テープも良い物が無く、塗装が終わって剥がそうとすると粘着剤が貼った物に付着してまったく剥がれないんです。
ボロキレにシンナーを湿らせて使ったりしてゴシゴシと一日かかって掃除していました。
これには大変な苦労を強いられました。
いっそのこと養生しないで、塗装して汚れた所をシンナーで拭く方が早いのではないかと思うくらいでした。
実際にどちらも試してみましたが、どちらが正解とも言えなかったですね。
テープが剥がれなくなる原因は太陽に温められて粘着剤が柔らかくなる事や、柔らかくなった粘着剤に雨が降り固まってしまう事が主な原因でした。
社長に懇願して施工性の高いテープを取り寄せてもらい、新聞紙を貼りますが一雨降れば全て台無しです。
そこで、米袋に目を付けます
当時から米の袋はビニール製でしたので、自宅からはもちろん行く先々で米の袋をいただいて養生に使っていました。
それでも、テープの糊を落とす作業は見習いの仕事です
毎度、数日かかる無意味とも思える仕事は辛かったです。
ひとつ幸いだったのは私がこの業界に入った少し前にローラーが採用されていましたし、塗料も顔料をこして溶液と混ぜて塗料にするという時代をすれすれで免れる事ができました。
お蔭で、刷毛で全てを塗る事はほとんど無く、塗料は一斗缶から出すだけで使えました。
刷毛で全てを塗るという事は、刷毛目を全て一定方向で通すという意味になりますので、大変なコストがかかりますし、技術力を問われます。
新米にはローラーの登場はとても有り難かったですね。
今思うと
この頃の五本木塗装店は、どうしたらもっと施工性が良くなるだろうか?と考え行動する職人も居なくて言われたようにやっていれば良しとされる大変のどかな時代でもありました
私は見習いでしたが、当時からやるからには一番になりたい人間でしたので、誰に言われるではなくビニールを集めたり、従来の施工方法を見直したり思いつく改革はやりたい放題やらせてもらえました。
会社にはなかなか手助けしてもらえませんでしたが、発案する事は『良いと思うならやってみな』とおおむねやらせてくれた事は私にとってとても居心地の良い環境だったのは確かです。
今日はこの辺で、この続きはまたいつかお届けしますね。
さて
今週も一週間ありがとうございました。
また、来週22日(火)からよろしくお願い致します!
メールでのお問合せは24時間受け付けていますのでお気軽にどうぞ!
10年~15年先の次の塗り替えまで安心してお過ごし頂ける塗り替えをお約束します
町田市・八王子市・多摩市の外壁塗装はぺんき屋美装
なぜ〝ぺんき屋美装〟の塗り替えは長持ちするのか、動画でご紹介させて頂いております。よろしければこちらもご覧ください
https://www.painterwork.com/video/
ではまた!!