代表多田のセルフ・ポートレイト

passion

塗装に出会い職人
仕事に没頭する日々
その中で学び成長して
きた軌跡を辿ります

10代、目黒区鷹番で母と二人暮らしをしていた私は、
世間の白い目を子供心に感じながらも、どうしようもない半端者でした。

そんなとき、偶然出会った「塗装」のお仕事。
もがき苦しんでいた私は、その出会いをきっかけに真っ当な生き方を見つけ、
同時に、塗装の奥深い魅力に引き込まれてゆきました。

あれから40年。

ぺんき屋美装での施工を通して実現したいのは、
「お金よりも仕事の質を重視し、職人とお客様の両方が満足すること」

単に仕事をこなすのではなく、職人が誇りを持って自らの技術を存分に発揮し、
お客様に心から喜んでいただくことこそ、
職人としての歩みで形成された揺るぎない信念でした。

なぜこのような考えに至ったのか、その背景をお話しするために、
私の現在までの道のりを振り返りながら、丁寧に紐解いていきます。

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出会い編

EPISODE.01

自分で未来を切り拓く、
人生探しの青春時代

私が塗装職人を目指す前の話です。当時はまだまだ高学歴がもてはやされ、「一流企業に入社して、そこで一生を過ごすのが一番」という時代。しかし私はそんな王道ルートに魅力を感じませんでした。大学に行って就職して、その会社・その世界しか知らずに一生を終わるのが嫌だったのです。様々な仕事を経験した上で、一生の仕事を決めたいと思っていました。
そんな思いから、高校をサボってアルバイトに明け暮れる日々が続きます。遂には高校を自主退学し、本格的に働き始めました。カジノのディーラー、ゲームセンターの従業員、運送屋の助手、レストランのボーイ……
片親ながらも高校に行かせてくれた母には、大変申し訳ないことをしてしまったと今では思います。
でも当時の私にとって、すべては自分の生き方を見つけるため。汗水流した努力を認めてもらいたい一心で、様々な職を転々としました。

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EPISODE.02

塗装との運命的な出会い

そんな17歳の夏、地元で偶然再会したのをきっかけに、同級生の女性とお付き合いを始めます。
ここから私の職人人生が始まるとは、この頃はまだ夢にも思っていませんでした。
彼女の実家は、お祖父さんの代から続く塗装屋さんでした。(彼女のお父さんやお祖父さんにも認めていただくためにも…)という気持ちも多少はあったかもしれませんが、「塗装ってどんな仕事だろう…」とすごく興味が湧いたのを覚えています。
すぐに同級生の友人に連絡し彼の家が営んでいた「有限会社五○木塗装店」で雇ってもらい、「とくさん」という親方の下、見習いとしての日々が始まったのです。

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見習い編

EPISODE.03

とくさんの下で始まる
見習いとしての日々

五○木塗装店でのお給料は、働いた日数に応じて支給される"日給月給制"でした。一日4,500円のお給料になんと昼食付き。昭和の日本では、零細企業といわれるような小さな塗装店にも、人を育てられる環境や力があったのです。
とくさんとは、都内の住宅やマンションなどの大規模工事、また都の入札物件で外務省関係、防衛省、電電公社に関わるあらゆる塗装工事を行いました。時には泊りがけでアパートを一棟塗装することも。当時ラジオからよく流れていた「すみれセプテンバーラブ」を聞くと、今でもその頃の記憶が鮮明に思い出されます。

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EPISODE.04

「仕事のやりがい」を初めて実感
塗装の奥深さに引き込まれる

何もできない私に刷毛を握らせ、自身が責任を負って経験させてくれるとくさんの下で、次第に私は「もっと上手になりたい」と願望を抱くようになりました。何度となく職を変え、ジプシーのような生活をしていた私でしたが、五○木塗装店だけは辞めませんでした。なぜなら、自分の手で施工した建物が美しくなること、こんな私にもお客様が感謝して喜んでくださることが嬉しかったからです。何より、塗装の奥深さに魅了されていきました。
当時、恐れるものも学歴もなかった私が「きちんとした仕事を続けていれば世の中に必要とされ、人に喜んでもらえ、社会にも貢献できるんだ!」ということを初めて感じられた経験でした。

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転機編

EPISODE.05

ポジションと経営の変化

19歳になると、お世話になったとくさんは別の会社に移ってしまい、社長のお兄さんである職人さんと一緒に現場を任されるようになります。
その頃から、お客様に満足してもらうことを第一に考え、現場の管理にも積極的に取り組んでいました。お客様から指名をいただくことも増え、次第に五○木塗装店の「顔」として働くようになりました。しかし、家族経営の社内では摩擦が生じるようになり、親族と不平等な扱いを受けていた私は、肩身が狭く孤独な思いをする日々が続きます。

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EPISODE.06

工藤さんとの出会い、
抱き始める夢

その状況を救ってくれたのが、ベテラン職人の工藤さんです。社長の忖度でなかなか与えてもらえなかった吹き付け塗装の工事で、「やってみなよ、オレが責任持つから。」と、私に実践の機会を与え、成長を後押ししてくれました。
後から聞くと、当時、目を輝かせて作業を見ていた私の姿に「こんな熱心なヤツがまだいるんだ」と嬉しくなったそうです。
工藤さんの指導を受け、(こんな先輩の居る塗装業界で一番になりたい…!)と強い決意を持つようになりました。

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独立編

EPISODE.07

育ての塗装店を離れ、
独り立ちを決意

21歳の春、私はお世話になった五○木塗装店を退職し、独立しました。職人としての経験はまだ4年しかなく、経営の知識も全くありませんでしたが、技術だけは自信がありました。
それからは下請け工事を通じて、取引先を少しずつ増やしていく日々が始まります。転機となったのは、ある建設会社のデザイナーさんから直接いただいた要望でした。「岩のようなごつごつした感じで吹き付けて欲しい」という要望を叶えるため、あらゆる知恵を絞って、凹凸の輪郭がはっきりと出るように工夫しました。工藤さんに任せていただいた経験から数年、吹き付け工事は私にとって、すっかり得意分野となっていたのです。この頃から少しずつですが取引先も増えていきました。

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EPISODE.08

独立後も続く学び、
技術を追求する充実感

1985年、バブル直前の好景気。にも関わらず私の日常は、月曜日から土曜日まで現場で作業をし、日曜は専門誌で情報収集。限られた情報と少ない経験をもとに、どのように施工すれば上手くいくかを常に考え、時には昼は外部工事、夜は内装工事と、1日の労働時間を増やしてこなす日もありました。
一人での作業が厳しくても、人を雇うことはありませんでした。その人の生活まで支えられる自信がなかったのです。そんな中ではもちろん、好景気を実感する余裕もありません。しかし、初めて触れる塗料や施工工法の経験、そして完成した作品を見られることがとても刺激的で楽しく、充実した日々でもありました。

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挫折編

EPISODE.09

高品質を追求した自己犠牲の毎日
本来の働く目的とは?

1991年のバブル崩壊後も、私の仕事は相変わらずの毎日が続いていました。次第に相模原での仕事も増え、地元・町田での依頼も多くなります。
独立後は一人での作業にこだわり、質の高い仕事を追求しました。職人気質な私は、たとえ自分の懐が痛んでも、仕事の質を落とすことだけは絶対に避けたかったのです。しかしその結果、利益が少なく貧しい生活を余儀なくされました。
この頃の私は、強い職人気質ゆえに疲れ果てていました。お客様が求めている以上の高い基準を自分に課し、それを追求するあまり、本来の働く目的を見失っていたのです。この状態が約10年続きました。

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EPISODE.10

工事部長の裏切り
自分自身の限界と向き合う

30歳を過ぎた頃、遂に一人で続けることが難しくなり、初めて求人を出しました。職人を雇い、見習いも育てるようになると、次第に私は現場を離れて裏方に回らなければならない状態となりました。採用活動にも行き詰まり、職人の定着率にも頭を悩ませる日々。そんな中、衝撃の事実が発覚します。私の一番の理解者で右腕だと思っていた工事部長が、実は全く施工をせず指示だけを出しており、さらには職人を他社へ紹介して利益を得ていたのです。これには、現場確認もままならなかった私の、経営者としての力量の無さゆえに起こった裏切りであったと反省しました。

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気づき編

EPISODE.11

経営方針の見直しと
現体制の確立
私が目指す「本物の塗装」とは

自社職人を失って再び一人になった私は、経営方針を見直し、「自分は塗装を通して何がしたいのか?」を考え直しました。
そうして、職人が自分の技術を惜しみなく発揮してお客様に喜んでもらうこと、その職人たちが自分で納得しながら仕事をできること、それこそが真のやりがいだと気づきました。
お金よりも仕事の質を重視し、何より職人とお客様双方の満足度を大切にする。
全ては自分が職人として楽しかった思いを、そのまま経営に取り入れる方針に決めたのです。この新しい体制では、稼ぎを優先する職人は去る一方、本物の職人として塗装を真に愛する者たちだけが集まりました。儲けは少ないかもしれませんが、彼らの真剣な施工を求めているお客様はきっとたくさんいるはずです。

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ぺんき屋美装では、
これからも職人が活き活きと
働ける環境を提供し、
お客様に感動を与える
塗装を目指してまいります。

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