投稿日:2022.07.30 最終更新日:2024.10.07
本物のプロに巡り合える事が難しい時代・・・明日 31日(日)・8月1日(月)は定休日につきお休みさせていただきます (町田市の外壁と屋根のことなら ぺんき屋美装)
不安定なお天気が続きましたが、いよいよ夏本番ですね!
建物診断や、打ち合わせ程度しか炎天下にいない私ですら何しろ暑くて嫌になります
そんな私ですが、先日は現場へ外壁の状態確認に行ってきました
担当の職人さんから「どう収めましょうか・・・」と相談がありまして
そうこの建物は、塗り替えだけでなく何度かリフォームをしていて
窓をいじった時に・・防音工事かな?
外壁を切って新規にモルタルを塗って吹き付けで肌合わせをしているのですが、切り継部分にクラックが入るのを嫌って『弾性吹き付け材』を使っていますが見事にそれが失敗していて、弾性がゆえに必要以上に、そこら中でプクプクと膨らんでいます
吹き付けのパターンの中に空気が入って風船のように膨らんでいます
失敗した弾性塗膜によく見られる状態です
その膨らんでいる部分をカッターで切ってみると・・・
膨らみの内側はなんだかザラザラしていますね
膨らんでいる部分だけでは、膨らんだ理由が確定出来ないと考えた私は、恐らく防音工事の際に吹き付けを行ったであろう個所全体の状態を確認して行きます
そんな訳で一見何でも無さそうな部分も切ってみましょう
切り口に巣穴のような気泡の後が見られますね
切った側の状態も同じで、気泡が入っていました
本来であれば、この気泡のような巣穴は無いのが本当です
では何故気泡が発生しているのか?
何故プックリ膨らんでしまったのか?
それは、それまで何度か塗り替えが行われた外壁に対し、強溶剤のシーラー(下塗り)を使用して、必要なインターバルを取らずにパターンの吹き付けをおこなった事が原因です。
確かに20年以上前はまだ、弾性材の下塗りは強溶剤のシーラーしか各当下塗りが無かったように思います。
今のように水性や弱溶剤でも大丈夫になったのは、まだ最近といっても10年以上前か・・・
強溶剤のシーラーを使う場合、そのシンナー成分が完全に蒸発しなければ、次の工程(この場合水性)に入れません
何故か
吹き付け材で蒸発する溶剤成分を閉じ込めてしまうからです
今回の現場は、何度か塗り替えていて、外壁にシーラーが含浸していかず、塗膜に浸みてしまうのですが、それが意外とやっかいで旧塗膜が溶剤成分で軟化して溶剤成分がしっかり蒸発するにはかなりの時間を必要とします。
そこの読みが甘かった結果が今回の膨れの原因です
全て絶縁処置をすれば膨れは治まりますが、それだけでは他の問題が起きる可能性があります
全て承知の上であらゆる可能性をよーく考えた結果ベストと思われる施工で挑みます
それがプロというものです
これどこの塗装屋でも同じように判断出来る訳じゃないんです
判断できないと『プロ』としてはまずいんですけどね
そんな訳で他社さんの尻拭いと相成ります。。。
ひとつひとつ切り取って処理して行くしかありません
担当の大森君すみません
さて
今週も一週間ありがとうございました。
また、来週8月2日(火)からよろしくお願い致します!
メールでのお問合せは24時間受け付けていますのでお気軽にどうぞ!
10年~15年先の次の塗り替えまで安心してお過ごし頂ける塗り替えをお約束します
町田市・八王子市・多摩市の外壁塗装はぺんき屋美装
なぜ〝ぺんき屋美装〟の塗り替えは長持ちするのか、動画でご紹介させて頂いております。よろしければこちらもご覧ください
https://www.painterwork.com/video/
「ぺんき屋美装」で働く職人さん達は、日々どんな思いで働いているのか?聞いてみました。
ではまた!!