blog

憤り

今日は久しぶりに、本気で腹がたちました。
それは、午前中の見積もりでの事です。
二度目の塗り替えを迎え、20年以上こちらのお宅のご家族の『我が家』として静かに活躍してきたお家です。

それが、最初の塗り替えがあまりにもひどくて、心の底からがっかりしてしまった・・・。
屋根が数年で剥がれて来たとのお言葉に、早速屋根へ

なんと・・・モニエル瓦です。
前回の塗り替えは13年前との事なので、まだ塗装など出来るはずが無く、剥がれて当然です。

何故剥がれて当然か?
それはモニエル瓦には表面にクリアー層があり、そのクリヤー層が劣化した後、スラリー層が現れますが、このスラリー層はセメントの着色剤なので、塗料が付着出来ず、塗り替えをするには、このスラリー層をできる限り、高圧水洗浄やワイヤーブラシ等で削り落としていくという
作業が大変重要になってきます。
ここでは、これ以上詳しくは書きませんが、そもそも新築から13年程度だとクリヤー層もまだ生きていたとも思われますので、まったくもって塗装するなど、持っての外!論外の知識しかない職人で『無知』過ぎです。

剥けているところは、ペリペリと手で剥けます。
水性塗膜です。
ムラだらけな様子を見ると、塗装している時にすでに違和感を感じたはずなのに・・・

屋根だけではありません。

あちこち透けています。
サイディングのテクスチャー(模様)の溝部分など、白く元の色がそのまま残っている個所も見られます。
手前のコーナー金物にはブツブツがたくさん見えます。
これは、水性塗膜と判断出来ます。
水で薄くのばして塗装しているため、ローラーに塗料を含ませて壁を塗装する際、空気が塗料に混入します。
薄くのばされた塗料は薄い塗膜しか形成できませんので、空気が塗膜から抜けて行くスピードより薄い塗膜の乾燥の方が速く
このように、塗膜表面がブツブツになってしまいます。

しかも、一度しか塗っていません。
私はどこかの塗装店さんが盛んに宣伝しているらしい『何とか診断士』ではありませんが
本物のプロが見れば全て判ってしまいます。
一応、一級技能士ですしね。

そして付着力を試します。

本当はテープを貼ってゴシゴシやって剥がれるかテストするのは、ガムテープ(正式には布テープ)
で行います。何故か、今日は私の車にガムテープが載っていなかったので紙テープでやってみましたが・・・
下二枚のように、少しですが剥がれてしまいました。
紙テープでです。

しかも

窓のサッシと壁の取り合いの部分見えますか?
白く見えてますね。
塗ってないんですよ。

この状態で13年過ぎました。

同業者の悪口を言いたいのではありません。

専門知識も持たない、にわか職人が当たり前に仕事をしている現状。
後を絶たない不良工事。

お客様は何も知らなくて当然です。
だからこそ、我々プロが必要とされるのです。
こういう工事を平気で出来る輩には、そんなの全く関係無いんだろうな・・・

何だか、今日はとても悲しい気分です。
腹が立ちすぎて疲れてしまいました。

私は明日、明後日と私はお休みを頂きます。
電話に出る事は出来ませんので、ご連絡はメールにてお願い致します。
後日、ご返信させて頂きますので。

ではまた。

この記事をシェアする

関連記事